ウォーミングアップや準備運動、ちゃんとやってる?
あなたはトレーニングや練習の前に、
意識してウォーミングアップを行っていますか?
チームによっては代々伝わるウォーミングアップがあるため、
なんとなく惰性でやっていることが多いかもしれません。
ところが、ウォーミングアップの効果を知っていれば、
それがいかに勿体無いことかがわかるはずです。
今回はウォーミングアップの効果について紹介していきます。
ウォーミングアップの最大の目的は、筋温を上昇させること。
簡単に言えば体を温めることですね。
これによりパフォーマンスの向上や怪我の予防が期待できます。
その理由は以下の通りです。
1.関節の可動域が向上する
筋温が上がってくると、
筋肉が柔らかくなってくるので動かしやすくなります。
運動の中で筋肉がスムーズに伸び縮みできることは、
非常に重要です。
例えば、膝の曲げ伸ばし。
膝を伸ばすには表側にある大腿四頭筋を使うのですが、
このとき裏側にあるハムストリングスは力が
抜けて伸びなければいけません。
ところが筋肉が硬くてうまく伸びないと、
ハムストリングスは引っ張られる力に耐えられず
肉離れを起こしてしまうのです。
2.酸素を取り込む量が増える
体を動かすにはたくさんのエネルギーを必要としており、
特に酸素はとても重要なエネルギー源となっています。
口や鼻から吸った酸素は血液を通して全身に
送られることで、筋肉は動くことが可能になります。
筋温が上がることで、筋肉での酸素利用効率が上がる
のでエネルギー不足を起こしにくくなります。
心拍数が上がると徐々に筋肉に送られる血液の量自体も
増えてくるので、さらにたくさんの酸素を使うことが
できるようになるのは言うまでもありません。
3.筋肉の反応が良くなる
体は脳から指令を受けることで動きます。
この指令を全身に伝達するスピードが、
筋温の上昇とともに高まることがわかっています。
また、筋肉がバテる原因とも言える乳酸を
分解する能力も向上します。
筋肉のバテがなくなることで最後まで足を動かし
続けることができるようになるのです。
いかがでしたでしょうか。
ウォーミングアップで筋温を上昇させることによる
効果について解説してきました。
ただ単純に体を温めると言っても
これだけ素晴らしい効果があるんですね。
10分しっかり時間をとることで、
そのあとのパフォーマンスが格段に上がるのですから
ぜひ集中して取り組むようにしてください。
めんてな
倉持江弥