不調の原因は「安静」?
11月に入り、朝晩が寒く感じられるようになってきました。
日中が暖かいので、少し薄着で出掛けてしまうと、
帰りに寒くなってしまい背中を丸めたり、
肩をあげてしまったりと身体を縮こませて、
寒さに耐えるといった経験があるのではないでしょうか。
このように背中を丸めたり、
肩を上げてしまうことで姿勢が崩れてしまい、
肩や腰が重くなってしまうことがあります。
姿勢の崩れが、肩こりや腰痛の要因にもなってくるので、
季節の変わり目などで重さやダルさ、
痛みが出てしまう方も多くいらっしゃいます。
その中で、改善する方法として、
・安静にする
・動かしていく
2つの選択肢が出てきます。
痛みがあるから、「痛みがなくなるまでは安静にしておこう。」
と考え、安静にしているけど、痛みや重さが改善されず、
そのままになってしまっていることがあります。
整形外科や接骨院などで受診しても、
「レントゲンもMRIも何も異常がない」ということが多いです。
特に腰痛は原因不明で、レントゲンやMRIを撮っても
8割以上の人がはっきりとした異常がないと言われております。
その中で、腰痛が起きてから4週間以内であれば「急性腰痛」、
3ヶ月以上経っているのであれば「慢性腰痛」と言われます。
急性腰痛の場合であれば痛みが出た最初は、
安静にすることが大切になり、
痛みが少しずつ緩和されてきたら、
少しずつ動かしていくことが大切になります。
そして慢性腰痛の場合は、腰周りの筋肉が硬くなっており、
腰だけでなく関連する筋肉も硬くなったり、
弱くなったりしていることがほとんどです。
そのことから、慢性腰痛になっている方で、
日常生活がある程度不自由なく過ごせているのであれば、
積極的に身体を動かしていくことが大切になります。
急にハードな運動をしたりするのではなく、
まずはできる範囲での運動から始めて、
少しずつ運動の強度を上げていくようにします。
スタートは軽い体操やウォーキングなど、
運動強度の低いものから始めたり、
ゆっくりとお風呂のお湯に浸かり、
血液の循環を良くする(血行を良くする)
という取り組みから入ると良いと思われます。
そこから、ストレッチや軽い筋力トレーニング、
腰痛や肩こりの原因となっている部分を改善するための
運動を行なっていき、身体を良い状態にしていきます。
本を読んだり、インターネットでたくさんの情報が溢れていて、
「自分に合う運動」がわからず、運動してみたが、
逆に悪化してしまったり他の部分を痛めてしまったりする
可能性もあるので、専門家に相談することが理想的です。
自宅近くのジムなどにパーソナルトレーナーがいらっしゃれば、
まずは相談をして、自分の身体の状態を確認してもらいましょう。
姿勢の状態・筋力や柔軟性のバランスなど
自分では気が付きにくい部分を発見し、
改善するための方法を指導してくれるはずです。
病院や治療院などの先生も身体の専門家ではありますが、
運動の専門家ではないこともありますので、
しっかりと確認していただくことが大事です。
まずは、自分の身体の現状を把握して、
自分に合った運動を行なっていき、
身体の状態を少しずつ良い状態にしていきましょう。
トレーニング&ボディケア エフォート 木村友亮